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20話



「サーモン、

 それは地球と呼ばれるこの惑星が生み出した至宝ぅ!☆

 鮭、

 それは川と海、二つの世界を旅するさすらいの貴公子ぃっ!☆

 脂ののった大トロ以上の食感を、あなたは味わわずにはいられないっ!!☆

 食べるなら今しかないっ!今すぐ回転寿司御門へっ!☆」

彼女が突然目を輝かせて機関銃話術を披露するから、思わず一歩引いてしまった。

「とりあえず、そのCMはいつ放送されたものだ?

 少なくともサーモンの旬は今じゃなかった気がするぞ?」

僕の記憶が間違ってなければたしか秋だ。

「そ〜なんですか?☆」

首をかしげて顎に人差し指。どうやら彼女は知らなかったらしい。

「それでもいいです、お寿司食べたいです、お寿司っ!☆」

「なにがいいのかさっぱり分かんねぇよ。」

「この前、どこか連れてってくれるって言ってましたよね?

 だからお寿司がいいです、お寿司ッ!☆」

「ギクッ・・・。な、なんの話だ?」

「こ・の・ま・え、どこかご飯に連れてってくれる約束したじゃないですかっ!」

「クッ・・・。そんな約束したか?いつの話だ?何日前?

 それが答えられないなら約束なんて僕も覚えてないし、

 残念ながら寿司は却下ってことになってしまうなぁ。ああ残念。」

「え〜と、たしか12日前です!」

「ハッキリ覚えているだとッ!!!!???」

「はい、しっかりはっきり覚えていますよ!☆」

「クソッ・・・、なにか他に手は無いのか・・・!?」

「あと、ポッキー買ってもらう約束と、マンガ喫茶に行く約束もありますっ!」

「う・・・・・・。」

「明日は私とデートですねっ!☆」

「うぅ・・・・・・・orz」

こうして明日はあんまり嬉しくないデートのお約束ができてしまったのだった。





20XX/1/21 あれ?財布の中が寂しいぞ?


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