
このサイトは明後日に向かって全力疾走する、迷走を目的としたサイトです。
19話
「A・・・いや、B・・・、ん〜・・・・・・。Aだな、あれは。」
うん、Aに違いない。そうでなかったら作者を祝ってやる。
ん、呪う?こっちか。
今日の僕はいつになくご機嫌である。
頭にたんこぶがあること以外は順風満帆であり、
それすら想定の範囲内のうえ、望んでいた結果であり、
完全に計算上の出来事だったので、
つまるところ僕にとって今日は良い日だったのだ。
何故かって?それは聞くなよ、野暮ってもんだ。
まあどうしても話して欲しいって言うなら話してやらないこともないけどな。
そうかそうか、そんなに聞きたいか。
じゃあ仕方ない、話してやるよ。
今日も快晴、晴れ晴れと晴れた、晴れの日ハレルヤ、ハレ晴レユカイ。
一日は少女と猫の戯れる姿を愛でることから始まる。
わびさびのある朝食で腹をこしらえ、
頃合いを見計らって学校へ向かった。
相変わらず食パンを咥えたプリティでキュアな少女もいない通学路。
帰りには、と少し期待をしてみたものの、願望というのはそうそう叶わない。
結局僕は少女マンガのイケメンリア充にはなれないまま帰宅。
この辺まではいつもどおりの日常だった。この辺までは。
帰ってきたというのに彼女が迎えに出てこなかったのを、
少しでも頭の隅に残しておけば、こうはならなかったのだろうから、
すっかりこっきりそんなことは忘れていた僕を、僕は賞賛すべきだろう。
玄関から続く足跡。
大きな丸と小さな丸が数個の一セット。
猫の足跡のような、猫の足跡。
ヘンゼルとグレーテルの置いた道標のように続くそれを、
僕はなんとなく、本当になんとなく、なんの悪意もなく辿ってみた。
不規則に曲がりくねって僕を導くその足跡は、一つの扉の前で突然途切れた。
行く手を遮ったそれを、僕は全く無警戒に開けてしまった。
念を押しておくが、僕にはちっとも悪気があったわけではない。
なんとなく下を見ながら歩いていたら目の前に現れたドアに、
手を掛け、開けてしまっただけで、僕はなんの罪もない善良な一般市民だ。
止まる時間と、こぼれる水音、パッケージ版仕様の湯気。
扉を開けたら、そこはお風呂でした。
もちろんそこには裸の彼(猫です。一応。)と裸の彼女(かわいいです。はい。)。
数秒のネガポジ反転タイムが終わって、
初めに動き出したのは彼女でも僕でもなくポッキーだった。
「にゃ〜♪」
時間を取り戻す僕と、
「・・・・・・。」
呼吸を思い出す彼女。
「・・・・・・。」
滴る水だけがやけに騒がしい。
「・・・・・・。」
また少しの間があって、
「キャーーーーーーーーーッ!!!」
やっと正しい反応が分かった彼女が突然叫び出す。
「ででででで、ででで、出てってくださいっ!
今すぐ、早くっ!!
わわわっ!!何見てるんですかっ!!
あわわわわ、は、早く出てってくださいっ!!」
僕はシャワーをぶちまけられながら即行で蚊帳の外へ追いやられてしまった。
だが、時間にして約10秒。
空気を読んで地上波放送板ではなくブルーレイ板のように薄い湯気、
一糸纏わぬ彼女を観察するには十分な時間だったと言えよう。
あ、名誉のために言っておくが、わざとではない。わざとではない。
僕の脳は家の間取りも脱いであって下着も全く記憶していない。
そうそう、なんでたんこぶがあるのか説明し忘れてたな。
あれはあのあと、ポッキーとのお風呂が終わって、
(以外にもポッキーはそれほど水を嫌がらないらしい)
火照っているのか照れているのか、顔を赤らめる彼女に対し、
「グッ!」v
と親指を立てて挨拶をしたら殴られたからついた、いわば名誉の負傷だ(意味不明)。
まあつまりなんだ、今日の収穫としては、「A」ってことくらいだな。
いや、それにしてもかわいらs・・・おや、誰か来たようだ。
20XX/1/20 うわ何をするくぁwせdrftgyふじこlp
次へ