
このサイトは明後日に向かって全力疾走する、迷走を目的としたサイトです。
16話
頭痛が痛い。
ここは・・・、
僕の部屋か・・・。
確か彼女を探して家を出て、
どこを探しても見つからなくて、
それで・・・・・・。
よく思い出せない。
頭がぼんやりして上手く回らない。
雨の中走り回っていたから風邪でも引いたんだろう。
体もそこはかとなくだるい。
彼女は、もうどこかへ行ってしまったんだろうか・・・。
もう、二度と会えないのかな・・・。
「さよならも、言ってないのに・・・」
つい口を割って出てしまった言葉に対し、
聞き覚えのある声が応えた。
「さよなら?どうかしましたか?☆」
僕は声の聞こえたほうに首を傾けた。
額に乗っていた塗れたタオルが真っ白なシーツに落ちる。
時間が止まったかのような、
止まっていた時間が動き出したかのような、
長い刹那の末に僕の瞳に一人の少女が映し出される。
振り向いた先にいた声の主は、ほかならぬ彼女だった。
「起きたんですね、よかったです・・・☆」
「おま、なっ、・・・」
大きな声を出したせいか、また頭痛が襲ってきた。
「あ、動いちゃだめですっ!安静にしていてください!☆」
「ん・・・ああ・・・。」
聞きたいことがありすぎてなにから聞けばいいのかも分からない。
とりあえず、一つだけ、始めに思いついた質問をぶつける。
「お前、これからもずっと家にいるのか?」
これだけ分かれば十分だ。
「どういう意味ですか?☆」
「これからもいままでのように一緒にいられるのか?って意味だ。」
「行くところもないので、もう少しだけお世話になります☆」
「そっか、それならよかった。」
20XX/1/16 頭痛が痛い。
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